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2009年03月30日

【企業が農業に参入するのは何で?】第八弾 ~成功事例の分析② モクモクファームに潜入~

シリーズ第五弾でモクモクファーム農業戦略を分析しましたが、今回はその続きです。
「現場を見ずして真のモクモクは語れない・・・」mokumoku_asobu_main.jpg
ということで『超企業・類グループの挑戦』ブログ浅雅Grでは、よりすぐりのメンバー(インデックス☆MIURAことみっちーマスターハシヒロ、浅雅Grの紅一点ウエッチの3名)を派遣し、現地視察を行いました。
今回はその視察レポートをもとに、再度モクモクファームの分析を行うことにします。
(なお、視察には、『新しい「農」のかたち』ブログメンバー、るいネット仲間、類農園メンバーも同行しました。各々の視察レポートも是非ご覧下さい。)
◆『新しい「農」のかたち』 「もくもくファームってこんなとこ♪①テーマパーク」
◆『るいネット』 「ディズニーランド化する農業(モクモクファームを訪れてみて)」
続きはクリックしてからのお楽しみです

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(1)現地視察レポート
まずは、視察レポートです。(ハシヒロレポートより抜粋)

2009年3月21日(曇り→晴れ)
<施設>%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%83%96%E3%82%BF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%BC.JPG
・飲食店など大規模な建物は鉄骨造、コテージなど小さい建物は木造。
・内外装とも簡易なつくりでローコスト、木(および模造木)がメインで温もりが感じられる。
・掃除がしっかりされていて綺麗・清潔。メンテナンスや管理も行き届いている。
・華美な演出を狙った施設や設備はなく実質的
・敷地が広く、まだまだ規模を拡大できる余力あり。
<顧客>
・駐車場に止まる車のナンバーから推測すると、関西+名古屋圏からの来園者が9割
・駐車台数は約1,200台。(「駐車場回転率1.5回、3人/台、来園者の1/4が車以外を利用」とすると、この日の来園者数は7,000人程度?
・来園者は、家族連れ(30代)カップルが多い。
<運営>%E6%A1%88%E5%86%85%E6%9D%BF.JPG
・とにかく接客が丁寧
・お客さんに対して「なぜそのようなもてなしをするのか?」その意図をしっかり伝えている。(ex.レストランでは客が各自食器を運び後片付けまでするが、その行為に対する感謝の気持ちをしっかり伝えている)
・閉店後も快く店を開ける柔軟な対応
・認識収束を刺激するクイズや豆知識の看板あり。
・チラシや売物もスタッフによる手作り品が多く親しみが持てる。
<ウィンナー体験教室>%E4%BD%93%E9%A8%93%E6%95%99%E5%AE%A4.JPG
・14のテーブルがあり、1つのテーブルに対し2チーム。(ほとんどが家族連れ
・ウィンナー作成のための器具や材料は机の上に準備されている。
・1人がマイクを使い作り方を説明。その他準備担当など、裏方は5人程度。
子供でもできる簡単な作業(材料を腸に詰めるだけ。)
片付けは客が各自で行う
・完成後、20分で茹で、その場で試食。その後10分で持ち帰り用を準備してくれる。
・体験教室の所要時間は1時間30分程度。体験教室としてはちょうどよい時間
<経営>%E3%81%8A%E3%81%BF%E3%82%84%E3%81%92.JPG
・入園料は400円。
・ウィンナー体験教室:約1,500円。
・ミニブタショー:無料。
・レストラン:1,800円(バイキング)。
おみやげが充実。ソーセージやハムなど加工品がメイン。単価は結構高い
・宿泊施設:1棟チャージ料20,000円+2,000円/人
・温泉施設:800円
(→この日一日で参加メンバーが使ったお金は、一人当たり平均7,000円でした。)

とのことで、私たち他のネットサロン浅雅Grメンバーも、おみやげを頂きました。視察メンバーが体験教室で作った手作りウィンナーでしたが、とても美味しかったです。違いのわかる男 systema さん曰く「市販の高級ウィンナーレベルの味」とのことです。参加メンバーの感想は「とても楽しかった」とのことでご満悦 😀 の様子でした。(特に女性のウエッチ視察員はすっかりモクモクファームに魅了 され、通販にまで手を伸ばしそうな勢いでした。)
注目すべき点は、しっかりと感謝の意を伝えた上で客に後片付けをしてもらうなど、協同により得られる充足を感じてもらおうとしている点や、クイズや豆知識など人々の認識収束心をうまく刺激している点です。モクモクファームの成功は、ここ数年の人々の意識潮流をうまく捉えた結果生み出されていたのです。
改めて、モクモクファームの農業戦略を「農業事業戦略マトリクス」 で確認してみましょう。
画像の確認(←クリックすると表示されます)
予想どおりですね 😀
(2)視察からわかった現状の問題点と今後の課題
今回の視察をもとに、モクモクファームの、①現状の問題点、②今後の課題 を抽出してみました。
①現状の問題点
テーマパーク型施設がメインなので、
お客さん=消費者いう構図になり、生産課題(=農業)を客と担い合う協同関係まで構築できない
「非日常」を今後も演出し続ける必要があり、それでは限界がある。
年間稼動率に左右される運営にならざるを得ない。
解脱充足をターゲットにしているため、経済状況に大きく左右される。
②今後の課題
まず、
「テーマパーク型からの脱却」
そして、
・「農業事業戦略マトリクス」からも読みとれるように、「生産者と消費者をつなく協同NWの構築」
が今後の最重要課題だと思われます。
(3)視察を終えて
現在、人々の『農』への期待は、
「生産の疑似体験をすることで充足を得る」
「生産者に近づくことで安心を得る」
ということを通り越し、
「生産者と協同で生産課題を担い、自ら当事者として充足基盤、安心基盤を作り上げていく」
という期待に変化しています。今後は、
「生産者と消費者の垣根を取り払う仕組みの構築」
が必要となるのでしょう。
*********************************************************
視察後、早速モクモクファームメーリングリストに登録した Kuraji視察員 から以下のメールが転送されてきました。 なんと、メーリングリストで「援農隊」を募集しているようです。

突然ですが、今日はお願いがあってメールをお送りしています。
それは、今年初めての「援農隊」のお願いです!
田んぼの土が柔らかく、耕作がしにくいために、ここ数年耕作をしていない田んぼが2枚あります。
 (中略)
この2枚の田んぼを復活させるためにはどうにもこうにも人手がほしい状況となっているのです。
今のところ、作戦は、「道具を使い、人力でなんとかする」です!
「クワ」や「スコップ」をもって、お集まり頂けると助かります!
私たちの作業の都合上、次の日曜日、3月29日(日)にみなさんと「一斉田起こし」ができればと思いますのでご都合のつく方は、ぜひ、力を貸してください!

さすがモクモクファームです。目のつけどころが違います。
生産課題を一緒に担う協同関係の構築を模索しているのかもしれません。
今後もモクモクファームの動向には目が離せませんね 😀
*********************************************************
<【企業が農業に参入するのは何で?】のバックナンバー>
【企業が農業に参入するのは何で?】~プロローグ~
【企業が農業に参入するのは何で?】~第二弾 食料自給率という目先指標~
【企業が農業に参入するのは何で?】~第三弾 食料自給は可能か?~
【企業が農業に参入するのは何で?】第四弾~農業の利益構造~
【企業が農業に参入するのは何で?】第五弾 ~成功事例の分析? 伊賀の里モクモク手作りファーム~
【企業が農業に参入するのは何で?】第六弾 ~インターンシップで人気の類農園?~
【企業が農業に参入するのは何で?】第七弾 ~インターンシップで人気の類農園②~
最後まで読んで頂いてありがとうございます☆

 

コメント

僕の周りにも「脱出組」が何人かいますが、脱出したのみで浮遊してしまっている奴が多いです。
脱出直後はそれなりに熱いのですが、そのうちに就職に良い(と言われる)資格を取得したり、少しでも条件(給与や福利厚生)の良い会社を探したりと、脱出したのにまた同じような旧い観念に引き摺られてしまっています。
なぜ、自分は脱出しようとしたのか、自分は何を求めているのか、という事が安西さんのように明確になれば、みんな同じように新しい可能性へと進んでいく事ができるのでしょうね。

  • 303
  • 2009年10月8日 22:46

就活中も「みんなの役に立つ」仕事に就きたいという声が多かったです。今の活力源は、「みんな=社会の役に立ちたい」なんだと実感しました☆
自分だけの為じゃなくて、みんなが喜んでくれた方が嬉しいですよね♪

  • Jasmine Tea
  • 2009年10月8日 23:03

コメントありがとうございます~☆
>303さん
脱出しても脱出しただけでとどまっている人もいるんですね~。。それも「答え」に出会えていないからなんでしょうね。
安西さんのように、「答え」を探索し、その答えを作り出す場に出会えさえすれば、いつでも誰でも可能性に向かっていけるのでは?と気付かせてもらいました♪ありがとうございますvv
>Jasmine Teaさん
そうなんですよね~vvなのに、意外にそこに気付かずに自分で勝手に活力ダウンしちゃったりしちゃうんですよね(。≧Д≦。)
「みんなの役に立つ」仕事を目指す!を共有している組織は強いですね~!

  • sugaiku
  • 2009年10月9日 22:49

最近私の会社の子会社?の社長にご飯に連れていってもらいました。
そこでの話・・・
社長は『どうお金を儲けるか。いかに自分が幸せになるか』というお話を自分の部下にされていました。
40歳半ばの社長。
心の奥底では外圧をまっとうに受けているのだと思うのですが、それを言葉にできないだけなのでしょうか・・。
社長にも読んでもらいたいですー

  • ぽき
  • 2009年10月14日 10:50

☆ぽきさん
コメントありがとうございます♪
40歳の社長さん、捉えられている外圧がすごく狭い範囲なのかもしれませんね。社会は常に大きく動いている。
もう、自分だけの幸せ考えていても、なにもいい案は出てこない。それは、外圧ではないから。
ぜひ、この記事を読んでもらって、会社を勝てる会社にしていってもらいたいです☆

  • sugaiku
  • 2009年10月14日 11:35

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