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2008年03月22日

かつて日本企業はなぜ強かったのか

こんにちは、ともぴろです。
今回はかつての日本企業はなぜ強かったのかを考えていきたいと思います。


かつて強かった頃の日本企業の代表といえば家電製品の松下電器産業。


なぜ強くなれたのか?


その経営者である松下幸之助氏の過去のエピソードにヒントが隠されていました。


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まず、彼の名言を紹介します。


『会社は社会に奉仕するものであり、その結果として、会社は存在する。』


これだけではわかりにくいので、この言葉にまつわるエピソードを紹介します。


 時代は1932年に遡る。知人の勧めで某宗教団体の本山を訪れた時のこと。元々松下はその宗教の信者だったわけではなく、宗教にさほど強い関心があったわけでもなかった。ただ知人の強い勧めに抗しきれず、好奇心も働いて覗いてみたということであったろう。

 そこで見た光景に彼は驚嘆した。教団内の作業場では、みな喜びに満ち、働く意欲と責任感に溢れているではないか。その上、給料はもらっていない。奉仕である。給料をもらっている彼の工場の工員たちより、はるかに嬉々として働いているのはなぜだろう。

 松下のすごさは、何事も徹底的に考え追求すること。それと自分が出会うことから、何かを学ぶという謙虚さである。たとえば彼は幼児のように「なぜ」を執拗に繰り返す人であった。自分はなぜ存在しているのか、誰のおかげなのか。両親のおかげである。ここまでは誰でも考える。しかし彼の場合はこれで終わらない。その両親はどうして存在したのか。さらに上の両親がいたからである。ではそのまたそのさらに上の両親は。こうなると当然人間始祖に行き着く。では人間始祖はなぜ存在したのか。考え抜いた松下は「宇宙根源力」という概念を作り出してしまった程である。

 こうした思考方法は、一経営者のそれをはるかに超えている。むしろ宗教者の発想に近いと言えるだろう。その日、某教団から帰っても、彼の執拗な「なぜ」はやむことがない。考え抜いたあげく彼の到達した結論は、使命感の違いであった。

 この教団には使命感がある。悩める人を導き、安心を与え、その人の人生を幸福なものにしようとして、全力を尽くしている。まさに聖なる事業である。とすれば、会社の経営も、人々の生活に必要な物資を生産しそれを提供するという聖なる事業であるはずである。つまり、それは「貧困をなくすること」であり、それは心の安定を提供する宗教に勝るとも劣らない聖なる事業である。これが彼の悟りであり、経営哲学である。

 この考えは松下の一生を貫いて変わらなかった。「経営の神様」と呼ばれた男は、こう断言する。「一番大切なものは利益じゃない」。商品を普及し、人々の生活を潤すこと。人々の生活向上に奉仕すること。松下電気産業の発展は、戦後の日本の経済発展と共にあった。否、松下の経営哲学が戦後の日本経済を引導したと言えるのかもしれない。


1930年代当時の状況を考えると、日本は貧困の消滅に向けて国民が一丸となっている時代
この時代に彼は、「なぜ」を執拗に繰り返すことで、「日本国民の貧困をなくすことが企業の使命だ」という答えに辿り着き、「自らの企業活動は、自らの利益ではなく社会が求める役割を果たすことにある」という答えに辿りついたのです。


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超国家・超市場論3 置かれた環境を貫く 闘争圧力を把握せよリンク


置かれた環境を貫く闘争圧力が、(個体を構成する各機能であれ、あるいは集団を構成する各個体であれ)最末端まで貫通した圧力として働いているからこそ、その圧力に適応する最先端機能へと(各機能や各個体が)収束し、全体が統合されるのであって、この圧力がなければ、最先端機能も統合機能として働かない。また、最末端まで貫通した圧力の存在を捨象して、統合機能の真の姿が見える訳もない。
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当時の日本国民に最末端まで貫通した圧力は、貧困の圧力。企業のリーダーがこの圧力を認識し、社員そして国民と共にこの圧力を克服していこうとしたからこそ、社員も統合され、国民も信頼し、世界でも有数の強い企業になりえたのではないかと思います。


「次代の環境を貫く闘争圧力を把握する」、今後の日本企業の復活もこの点にかかっているのかもしれません。

コメント

勉強になりました。でも、その松下氏が作り上げた会社名を変更するというのは非常に悲しいですね。海外はパナソニック、国内は松下電器でいいと思うんですが。
社名を残して欲しいとつくづく思い直しました。

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